CRフィーバーパワフル2018DS
CRフィーバークィーン2018DS

Engineer Interview

CRフィーバーパワフル2018DS
CRフィーバークィーン2018DS
開発者インタビュー
PB機開発チーム 須藤 慎二

ジェイビー(SANKYO)が誇る伝説の2大名機「フィーバーパワフル」&「フィーバークィーン」から、ついにダイナムプライベートブランド(PB)機が登場する。2月からのホール導入に向けて、ダイナムスペック(DS)にはどのような特長があるのか、ダイナムのPB開発者に話を聞いた。

伝説の2大名機から、ついにダイナムスペック登場

フィーバーパワフル、フィーバークィーンは誕生25周年を迎えましたが、そんな記念すべきタイミングに初コラボに至った経緯を教えてください。
 ジェイビー様とのコラボ、いわゆるPB機の共同開発は本作が初めてではなく、CRマジカペDS(2003年)、CRAグレード・ザ・キング(2016年)とすでに開発・導入をしていました。そのやり取りの中で、「パワフル」「クィーン」はいわば伝説の遊技機ですので、ぜひ、ダイナムのPBで出したい!という想いをジェイビー開発担当の方に申し上げていました。もちろん、会社としてのPBラインアップとして箔がつくというのもありましたが、個人的に大好きな遊技機ですのでその想いが勝ってしまったということもあります。
そのCRフィーバーパワフル2018DS、CRフィーバークィーン2018DSへの想いとは、どういったものですか?
 この2機種の過去のシリーズ機は、お客様の支持が圧倒的に高いです。ダイナムには、いわゆるビッグデータと呼ばれるものがあり、それは、400を超える店舗で遊技される年間のべ1億数千万人という莫大な量のお客様の遊技データで、過去数十年分合わせるととんでもない量となってしまうんですが、どの地域でも、どんな客層にも受け入れられているのがはっきりとそのデータで証明されているんです。
 しかし、現在は、遊技機のスペック上の規制があるので、ホールとしてどういうスペックであればお客様に受け入れられるのかを、社内で検討に検討を重ねて開発したものなんです。

 あとは、その個人的な想いの部分なんですが、15年以上前ですかね、大学生の頃、まだ現金機が主流だったころ、初代のクイーンはユーザーとして本当によく打ち込んでいたんです。後継機も発売される度に打ってきました。
 そんなパチンコに熱中したという経験があって、就職先にはパチンコ業界を選びました。入社時に書いた履歴書にも「将来はPB機を開発したい」って書いたんですよね。入社し、店舗勤務を重ねる中で、社内のチャレンジ制度でのPB開発チームの募集がありまして、「これだっ!」って真っ先に手をあげました。

お客様の立場を優先したダイナム独自のスペックとは?

今回のDSスペックの特長、見どころはどのような部分ですか?
 2016年の規則改正で継続率が下がりスタート賞球が4個となったことで、いわゆる遊パチといわれるカテゴリーの支持率が大きく低下してしまいました。初期投資するスピードがゆるやかになった反面、大当りで獲得できる出玉への期待感が下がってしまった。大当り1回あたりの出玉が物足りないという声が多く聞かれましたね。
 だから、今回の2機種では、そのお客様の声・ニーズに応えるべく試行錯誤を重ね今回のスペックに行きつきました。大当り確率を1/109.8とすることで獲得できる出玉を確保すると。一般スペックとDSスペックを比較すると、クィーンでは15R比率の高さが一番のポイントで、約20%に上げています。また、パワフルでは最大ラウンドの比率は同じですが、4R比率を下げてその分6Rの比率を高めています。また、6R後のチャンスタイムの回数を増やすことで継続期待値を高めています。パワフルって6Rの大当たりがいわゆるメインの大当たりで、パワフルの代名詞である「オールフルーツ」や2ライン以上の7揃い大当りが発生しやすくなっているんですよ。やはり、お客様の好きな演出で楽しんでいただきたいという気持ちから、このようなスペックになりました。
最後に、パチンコファンへメッセージをお願いします。
 パワフル、クィーンには本当に多くのファンがいて、自分のように初代の現金機時代からの根強いファンの方には体験していただいて、ぜひ感想を聞かせてもらいたいですね。
 やはり、自分たちはホール企業ですから、ホールで遊んでいただいているお客様に最も近い立場で、そして同じ目線で、ニーズに応えられる機械を開発していかなければならない。これはPB開発チームの使命ですね。

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