PB機への想い

Writer Crosstalk

藤商事×ダイナム P暴れん坊将軍 炎獄鬼神の怪 設定付 GO2 開発者特別対談

『今回「P暴れん坊将軍 炎獄鬼神の怪 設定付 GO」のPB開発に至った経緯を教えて下さい。』

株式会社 藤商事
開発本部 名古屋開発 企画課
ディレクター
西村 悠平さん

西村(藤商事):最初に「暴れん坊将軍」でPB機をという話が持ち上がったのは、昨年8月発売のPB機「PA地獄少女 宵伽 設定付GO3」を開発しているときでした。当時「暴れん坊将軍」を開発していた私たちのチームにも、PB機でも作りませんかとお話をいただいたのがきっかけですね。その時はどのようなスペックになるかは未確定でしたが、ホール様のニーズに合ったスペックも作ってみたいと考えていたのもあり、進めさせていただきました。
幸(ダイナム):PB機の「PA地獄少女 宵伽 設定付GO3」を開発しながらも、藤商事さんが作られている機種の中で、よりダイナムに合った機種は何だろうかということを考えていました。ダイナムにいらっしゃるお客さんは比較的年齢層が高めなので、そこを加味しつつ検討した結果、時代劇もので実績も良い「暴れん坊将軍」が合うのではないかと思った事が、ぜひやってみたいとお声がけした大きな理由の一つですね。そこから、具体的には暴れん坊将軍の怪談シリーズをやらせていただきたいというお話をさせていただき、ご了承いただいて。当時は怪談シリーズのミドルを出した時でしたので、PB機は遊パチでやらせてもらおうという流れで進んでいきました。

『事前協議を含めて、開発が進む中で苦労されたところをお教えください。意見が対立したり、難しく感じた部分はありましたか?』

西村:意見が対立した部分は結構ありましたね。「P暴れん坊将軍 炎獄鬼神の怪」の遊パチで同時期に出すNB機とPB機の差別化をするために、スペックの特徴やパラメータをお互いどのようにするべきか、新たな規制などでできた制限に対してどのように折り合いをつけるかなど、様々な打合せを重ねましたね。

:設定付きパチンコの魅力をさらに引き出すため、色々と新たにお願いすることが多くなりました。設定付きパチンコが出始めた「PA地獄少女 宵伽 設定付GO3」の時も色々と議論をしましたが、今回も議論を重ね苦労はしましたが、お互い理解しながら完成させられたのはとても良かったことだと感じています。

西村:そうですね。議論を重ねる中で、開発側とホールさんの意識している部分がかなり違うことも分かり、とても勉強になりました。

株式会社 ダイナム 営業戦略部 PB開発担当
幸 将史

:藤商事さんは名古屋に、ダイナムは東京に本部があるので、距離の問題もあり簡単には打合せができない状況でした。会ってお話しが必要な際は、藤商事さんに東京まで来ていただくことが多々あり、本当にご苦労をお掛けしました。
スペックについても、メインスペックの小当たりラッシュからV確STに変更するところはなかなか大変でしたね。

西村:小当りラッシュからV確ST機へ最小限の変更量で対応するために、小当りラッシュの名残も残した状態でスペックを作った形になりましたね。
:ある意味貴重な機種になりましたね。
小当たりラッシュとV確STは仕様が全然違うため、変更するには全く違う作り方でゲーム性を組み立てなければならないのです。しかし、どうしても組み換えがうまくいかない部分も出てきてしまい、そこでお互いの意見を出し合いながら、ちょうどいい部分を模索していくということが多々ありました。こちらもかなり苦労した部分ですね。

西村:そこからお互いに懸念事項を解消し合い、なんとか納得するところで落ち着きました。円満解決になりましたね!

『PB機「P暴れん坊将軍 炎獄鬼神の怪 設定付GO」の特徴があれば教えてください』

株式会社 藤商事
開発本部 名古屋開発 企画課
機種担当
西澤 明浩さん

西澤(藤商事):前作の「CR暴れん坊将軍 怪談」をベースにして、NB機がゲームバランスやリーチ演出を、PB機は継続率を特化させた長く遊べるST機として作っています。それぞれ前作の良い部分を分け合った形になっています。

:前作の「CR暴れん坊将軍 怪談」は旧規則のものなので、新規則となった今作は良い部分をそのまま持ってこられなかったため分けましたが、うまく差別化できました。

西澤:また、今回「P暴れん坊将軍 炎獄鬼神の怪」で出ているのがミドル・ライトミドル・遊パチ・PB機と4種類ありまして、それが春夏秋冬をイメージしたセルとサイドユニットになっています。特徴としてすぐにわかりやすいのは、この見た目の部分でしょうか。PB機は冬のイメージで作らせていただいています。また、上様が上部から見守ってくれています。こちらはPB機だけですね。

西村:もともと歴代の暴れん坊将軍シリーズは、リーチ演出などに四季の要素を取り入れて作っています。背景でも春夏秋冬があったりと、四季を使っているのは継承機ならではのちょっとしたこだわりです。

『読者だけに話せる隠し要素やマル秘ポイント、ここを楽しんでほしい!といった点があれば教えてください。』

西澤:今回の遊パチから設定付きになったのもあり、ちょっとしたお楽しみポイントもあります。たとえば、大当り終了後におみくじが出る時がありまして、そのおみくじの内容によっては少々期待していただいても良いかもしれないです。また、通常時の液晶画面に池がありますが、その中にいる鯉がよく跳ねている間は大当り後におみくじが出やすいという隠し要素もありますよ。
また遊パチなので、高頻度でカッコイイ吉宗を見ることができるという部分も楽しんでいただきたいですね。松平健さんの声の「キュイン」も入っていますので、ファンにはたまらないのではないかと思います!

『最後にパチンコファン、松平健さんファンに向けてメッセージをお願いします』

西澤:今回、自分もパチンコユーザーの一人として楽しめる機械をと思いながら開発させていただきました。遊パチならではの演出頻度で、今回撮りおろした暴れん坊将軍を、松平健さんを、見ることができるのはこの機種だけです。ぜひ、暴れん坊将軍を楽しんでいただければと思っています。

:今回はごらくシリーズ初の時代劇ものです。ダイナムのお客様の年齢層に好まれると思いますし、実績のある機種でもあります。そして、お客様はもとよりお店からの期待もあり、十分に応えられるものになったと思います。ぜひ打って体感していただきたいです!

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